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Artist Statement
眼前の（あるいは心中の）何をどう見ているのか、とか、それを表した画面上では何が起きているのか、とか。そんな雑考を束ねる都合の良い言葉を探していたら、「regard」（注視・見なす・関心・尊敬）に行き当たりました。始めはフランス語の「regarder」（見る）が「re」（再び、あるいは強意）と「garder」（守る・見張る・保つ＝guard）から成ることへの興味でした（日本語でも「認める」がかつては「見留める」であったとか）が、「regard」の面白いところは「見る」という受容の行為から注意・関心を経て「見なす」という能動的な意味付けの行為に至る点です。思えば絵画は、作者と鑑賞者が画面上の現れをそれとして「見なす」ことで成立する交感の装置。そんなことを、この先もう少し考えてみたいと思っています。 Artist Profile 1964富山県小矢部市生 1985フランス国立ナンシー美術学校留学 1991金沢美術工芸大学大学院修了 2005国展準会員優作賞受賞 2010第８回前田寛治大賞展出品 2013Daegu Art Fair 出品 2014LA Artshow 出品(同’15) 2015公募団体ベストセレクション出品 「Monument A」1952mm×3488mm 2024年 パネル・アクリル
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