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漆という素材に魅了され、漆の持つ可能性について考えてきました。 今回の個展では、これまでに制作してきた作品に加えて、和紙とのコラボレーション作品や 立体作品など、新たな試みにも挑戦しています。塗膜としての強さや幅の広さを感じなが ら、漆の見せる艶の美しさを意識しながら制作しました。平面作品では和紙の持つ性質や表 情を生かしつつ、漆の持つ魅力をどう引き出すかについて考え制作し、立体作品では、より 造形との関係性について考える機会となりました。 新たな工程や技術に挑戦する事で、漆に対して見方や取り組みについて発見もあり、今後 も、漆という素材に向き合いながら、さらなる表現の可能性を追求していきたいと思ってい ます。 （野口健） |
略歴 1982 大阪府生まれ 2008 金沢美術工芸大学 美術学部工芸科 卒業 2010 金沢美術工芸大学 大学院美術工芸研究科 修了 2013 金沢卯辰山工芸工房 修了 現在 金沢市内にて制作 受賞 2008 工芸都市高岡クラフト展 奨励賞 2009 工芸都市高岡クラフト展 グランプリ 2012 伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」 奨励賞(老松賞) 2013 第69回金沢市工芸展 北陸放送社長賞 2014 テーブルウェア・フェスティバル 大西長利審査員賞 2020 テーブルウェア・フェスティバル 優秀賞 2021 国際工芸アワードとやま 奨励賞 所蔵 高岡市デザイン工芸センター ハイアットセントリック金沢 |