展覧会

		Ko Ushijima solo exhibition 牛島 孝　展 2017.9.2.-9.24.
		1980 横浜生まれ 2003 金沢美術工芸大学日本画専攻卒業 主な個展 2013.12「水月」TRAUMARIS｜SPACE（東京） 2009.11「余映　afterglow」耕雲庵(茶室) (金沢) 2009.10「余映　afterglow」GALLERY SIDE2 (東京) 2008.5 「陽炎　mirage」 GALLERY SIDE2 (東京) 2007.1 ｢箱庭-風景Ｖol.3｣　INFORMgallery (金沢) 2006.11 「むくりこくり」 WALL（東京） 2004.8「からっぽ」 HBgallery(東京) 2003.1「重い泡　牛島孝展」 金沢市民芸術村(金沢) 主なグループ展 2017.3 「日日是美日」 MA2 Gallery　(東京) 2017.2 損保ジャパン日本興亜美術賞展 FACE 2017(東京) 2016.4 「collection/ selection: 07」ギャラリーキャプション（岐阜） 2013.12「シェル美術賞 アーティスト セレクション2013」(東京) 2013.2 損保ジャパン美術賞展 FACE 2013(東京) 2009.5「SIDE 2 Collection」GALLERY SIDE2 (東京) 2007.11｢シェル美術賞展2007｣代官山ヒルサイドフォーラム(東京) 2005.6「群馬青年ビエンナーレ‘05」群馬県立近代美術館(高崎) 2005.2 「第10回リキテックスビエンナーレ入選作品展」スパイラルガーデン(東京) 2003.9 「第21回 一坪展」ガーディアン・ガーデン 受賞 2012.4 「第5回アーティクル賞」審査員特別賞ミヤケマイ賞 2007.11「シェル美術賞2007」本江邦夫審査員奨励賞 2003.12「HB FILE COMPETITION 2004」大賞(副田高行賞) パブリックコレクション aquaignis　(三重)

【ArtistStatement】
明暗、前後、動止、浮沈…　
渾然一体を成す画中に心は遊び　絵は鏡となる

多様な捉え方を促す間を作り、観る者の心を漂わせるという表現手法は、
絵画だけではなく、和歌や能、庭など、日本古来の芸術に通底しています。
金沢に住み、多くのそうした表現に触れることで影響を受け、
現代の作家としてどう引き継いでいくか、日々模索をしています。

金沢では8年ぶりとなる今回の個展には、全面に銀箔を貼った新作を、
大作を含め約10点展示予定です。是非ご高覧ください。

牛島孝




【Gallery Statement】
この世界は光と色彩に満ち溢れ、しかし色即是空へ。現象や物質を透過してゆくとき、線と明暗の世界が残り深化するように、牛島孝の絵画には無色界へと到達しようとする意志が感じられます。削ぎ落されたミニマムな描写の中で出現した「間」は、虚空と言い換えても、何もない空間なのではなく、森羅万象が存在する充足した空間なのだと思えてなりません。彼岸と此岸、様々な太極のあちらとこちらを往き来する、眼には見えざる膜のようなモチーフは、しばしば画中に現れて観る者に両岸の世界を意識させます。また、銀箔を貼り交ぜる作品は、経年と共に黒味を帯び不可抗力で変化をもたらしますが、空にある月光と雲影のように、流転する人の心のように、変化し続ける万有を、画中に描きとめようとする作家の営為を見る思いがあります。

この度、長年惹かれていた牛島孝氏の新作個展を開催する運びとなりました。作家の「絵は鏡となる」の言葉は、芸術と対峙する際の至言だと思います。ぜひ作品を通じ何を見出しうるのか、画廊へご来駕頂けましたら幸いです。

ガレリアポンテ　本山陽子

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