菊池美咲 展 Gloria
2017.7.29.-8.13.
Misaki KUKUCHI Solo Exhibition
菊池 美咲 Misaki KIKUCHI
1994 宮城県にて生まれる
2013 金沢美術工芸大学 美術工芸学部美術科油画専攻 入学
2014 有志グループ展「熱量n１４」（石引アートベース）
2015 個展「origin」（ギャラリー芸宿）
二人展「cosmos」（ギャラリーガレリアポンテ）
オテラート金澤２０１５ 出品
2016 第７２回現代美術展入選
有志グループ展「犀」（東京九段耀画廊）
2017 金沢美術工芸大学 卒業・修了制作展２０１７（２１世紀美術館）
金沢美術工芸大学 美術工芸学部美術科油画専攻 卒業(首席) 卒業制作買い上げ
グループ展「山本冬彦が選ぶ若手作家小作品展」（銀座ギャラリー枝香庵）
第９３回白日会展 入選
金沢美術工芸大学大学院 修士課程美術工芸研究科 絵画専攻 油画コース 入学
現在、金沢美術工芸大学大学院 修士課程美術工芸研究科 絵画専攻 油画コース 在学中
[Artist statement]
芸術は時代を反映し、そしてその象徴となり、時代とともに変化していく。その時々の社会のあり方、人々の心理、思想、時代を流れる雰囲気や空気感を、芸術家は鋭敏にキャッチし、一人の人間というフィルターを通して、自らの思想や内包する世界観を作品として表現してきた。
科学技術の発達とともに、時代の変化のサイクルは、年々速度を増している。めまぐるしいスピードで変化する時代の渦中に我々はいる。その濁流の中で、私達が創造すべき”芸術”とは一体どのようなものであるのだろうか。
私は生きる意味や目的を知ることに興味がある。生命の神秘、そして我々の存在の真実とは一体何であるのか。ただの肉塊に過ぎない物質に、創造主は「生きる意志」を宿らせた。生を与えられたものは心や感情を持ち、死に向かって生き続ける宿命となる。それは不思議であり悲しくもあり、魅力的で幸福なことでもある。そして私はおこがましくもその神の姿を探し、神の存在に触れたいと筆を動かしているのだ。誰も答えを知ることのない神秘性に絵画の観点からアプローチし、自身の作品にて表現を試みている。
自らの魂を燃やし描いた作品達を、ガレリアポンテで皆様にご覧いただけること非常に嬉しく思います。長い旅路は始まったばかりですが、どうか暖かく見守っていただければ幸いです。
菊池 美咲
【Gallery Statement】
彼女が学部4年生の折、2人展を当画廊で開催したご縁で作品を見てきました。今回の案内ハガキに使用した卒業制作にはその成長ぶりに刮目した記憶が新しく、今後を大いに期待しています。夏山道を覆いつくす蔓の様に、緑深く萌える植物の生命力は旺盛で、菊池美咲の一筆一筆にも鬱勃とした力を感じます。作家の卵としての第一歩を今回の個展で踏み出します。ぜひご高覧頂けましたら幸いです。
ガレリアポンテ本山陽子
「血潮」F130 油彩、パネル 2016
金沢美術工芸大学蔵