山下和子 展  2017.7.29.-8.13.
Kazuko YAMASHITA Solo Exhibition



あそこはでるから本気できをつけたほうがいい
2015 F4

クマったな

0号

大胆な告白
F10

デジャヴあるいは親近感
15㎝角

チャイルドプレイ
F4
黄金テンペラ


三角関係
F4
黄金テンペラ

手がかり
F4
黄金テンペラ

互いの言い分
F3


密会
F4

アドヴェンチャーへの招待
F6

山下 和子  Kazuko Yamashita

1999       女子美術大学 芸術学部 絵画科洋画 卒業
2004       金沢美術工芸大学 大学院美術工芸研究科 油画 博士課程修了、博士号(芸術)取得
2006       アーティスト・イン・レジデンス・メキシコ & メキシコ個展 (ハラパ、野村国際文化財団助成)
2006-2007   ドイツ留学 (ブレーメン芸術大学、H18年度石川県芸術インターンシップ在外研修員)
2007       スペイン短期留学 & マドリード個展 (マドリード、銀座すどう美術館助成)
2008       石川県金沢市で制作開始、金沢美術工芸大学非常勤講師(2008~10)、
2010       KILIM ARTS(イスタンブール・トルコ、革製品社)とコラボレーション
NOLLEY'S CO.,LTD. (銀座、アパレルブランド)とコラボレーション
現在       遊学館高等学校、金城大学短期大学部美術学科 非常勤講師
          子どもから大人まで、幅広くアート活動の指導を行っている。

個展
2017   Galleria Ponte (金沢、石川県) ‘15
2012   Shonandai MY Gallery (六本木、東京都)‘11
2010   Galleria Ponte (金沢、石川県)  ギャラリー156(銀座、東京)、Shonandai MY Gallery (六本木、東京都)
2009   Galleria Ponte (金沢、石川県)  木之庄企畫 (銀座、東京都)、
      Shonandai MY Gallery (六本木、東京都)‘08
2007   エスパシオ・タオ (マドリード、スペイン)  美術サロンゆたか (金沢、石川県)
2006   第40回レスポワール展 スルガ台画廊 (銀座、東京都)
      ギャラリー・ネブロッサ (野村国際文化財団助成、ベラクルス州ハラパ、メキシコ)
2005, 2003 すどう美術館 (銀座、東京都)、 2004, 2002 スルガ台画廊 (銀座、東京都)


グループ展
2017   My Prints 2017 –銅版画- (Shonandai MY Gallery 東京都)
Young Art Taipei, Taiwan (Booth in Shonandai MY Gallery)
2016   MY Way 2016(Shonandai MY Gallery 東京都)
Young Art Taipei, Taiwan (Booth in Shonandai MY Gallery)
      山本冬彦推薦の金沢美大出身作家展(ギャラリー枝香庵、東京都) 版の力(富山市民プラザ)
2015   Shonandai Project FIVE(Shonandai MY Gallery 東京都)
2014  ART NAGOYA(ガレリアポンテ) 神戸アートマルシェ(ガレリアポンテ)
2013   X4+PLUS KYOTO EXHIBITION~二科新鋭5人展~ (ギャラリーヒルゲート、京都府)
2012   X4 Final Session -Eastx4 & West4 & Next generation artists-(ヒルトピアアートスクエア、東京都)
2010   顔・顔・顔 展 (Shonandai MY Gallery、六本木、東京都)
[GEISAI TAIWAN#2] VenueHuashan Creative Park in Taipeh, Taiwan (Booth in Gallery 156)
昭和会展 招待出品 (日動画廊、東京都) アートフェア京都 (銀座木之庄企畫ブース)
2009   二科受賞作家選抜展 (新橋アイエスイーアート、東京都)
My Harmonious Exhibit 2009 (Shonandai MY Gallery、六本木、東京都)
2008   オープニング展 (Galleria Ponte、金沢、石川県)  FIERD OF NOW (銀座洋協ホール、東京都)
      石川県インターンシップ事業 芸術家在外研修員帰国報告展 (石川県県庁)
      100人の交流展 in Kobe (兵庫県立美術館、兵庫県) 新春ドローイング展 (美術サロンゆたか、金沢、石川県)
2007   LOS ABANICOS展 (エスパシオ・タオ、マドリード、スペイン)

入選・入賞
2010   第95回二科展 会友賞 (国立新美術館、東京都)
2009   Mexico / Onjyuku / Spain 400 aniversario記念公募展 優秀賞 (千葉県)
      東京ワンダーウォール 入選 (2001, 2009、東京都現代美術館)
2006   第8回フィレンツェ賞展  入選 (雪梁舎美術館、新潟県)
2005   第90回二科展 第90回記念大賞 (東京都美術館、東京都)
2004   第13回青木繁記念大賞展 入選 (福岡石橋美術館、福岡県)
2002 リキテックス・ビエンナーレ 入選 (青山スパイラルガーデン、東京都)
第88回二科展 特選 (東京都美術館)  トリエンナーレ神通峡美術展 奨励賞 (大沢野町文化会館、富山県)



Artist Statement

自分は外界からの刺激を漉すためのコーヒーフィルターみたいなもので、抽出されたものが創作物として可視化されます。刺激は何でも作品となりえますが、できれば平和な世界があることを望み、さらにユーモアや美、穏やかさもあればとても良い。

砂粒のような小さいものから宇宙のような大きいものまで、偉大なネイチャーから成る造形物から刺激と発見をいただきます。そこから示唆されたイメージを受け取ります。「この皿は今日割れる運命だった」と同じく、イメージと発想との出会いは日々のさだめなのです。

毎日、毎日、ディスティニー的な流れから、なにかしらのイメージや発見が起こるのは、もはやそういう体質です。体質によって体内に溜まっていくもの(=イメージの澱)を消化するのに、“表現すること”は自然な手段となりました。自分の天然パーマやアレルギー体質と死ぬまで付き合っていくのと同じように、創作は人生を最後まで共にする相棒なのです。

山下和子


Gallery Statement

アートを生み出す作家と接していると、まさに触媒だなと感じることがままあります。自分も作家と同じ世界に触れていながら、彼らは違うものを感じ、見て、反応させて、新たなる世界を表現してしまう。メディウム的な、依り代的な、ギャラリーでお付き合いする作家の中でも山下和子さんは際立ってそう感じさせる一人です。
 旅の時間を多く過ごし、かつて見聞きしたものや、現在の金沢での生活での日々の発見が混じり合い、醸成されて絵画として立ち現れる作家の作品は、描かれるものの興味深さと共に、色彩の変遷が印象的です。ドイツで過ごした時の濃霧がまとわりつくような色彩、メキシコやイスタンブールに旅した後のビビッドでノスタルジックな色彩、今回の個展はそれらが追憶の中で消化し濾されて、魔術的な新たなトーンへと進んでいます。
 また、黄金テンペラという古典技法の作品にユニークなエッセンスを加えた新たな作品への挑戦もあります。旺盛な表現はとどまらず、加速をつける山下さんの新作個展をご高覧頂ければ幸いです。

本山陽子




「ある声明 あるいは気持ちの温度差」
M12 油彩・パネル 2017